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2017年4月27日、東京ディズニーリゾートは2017年度(2017年4月〜2018年3月)のランド・シーの合計入園者数の見通しを発表しました。2013年から4年連続で3,000万人を突破している東京ディズニーリゾートですが、実はここ3年間入園者数は下がり続けています。
2016年度(2016年4月〜2017年3月)の入園者数は3,000万4000人。ギリギリ3,000万ラインを死守しましたが、前年と比較すると18万7,000人も減少しています。果たして2017年度は3,000万人を超えることができる見通しなのか、どの程度の入園者数が予想されているのでしょうか。
ここ数年間の入園者数の推移も振り返りつつ、今後の数字を見てみましょう。
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年度について
入園者数を説明する上で「年度」という表現を使用します。例えば2015年度ならば2015年4月1日から2016年3月31日を示しています。オリエンタルランドの決算が3月末日なので、会計は4月1日から翌年の3月31日までで計算が行われます。
2017年度予想(2017年4月1日〜2018年3月31日)
2017年4月27日、オリエンタルランドは2017年度の入園者数見通しを発表しました。予想入園者数は3,000万人を切る2,950万人。なんと予想では50万人以上も減少する形です。
かつてはトップ3常連だった顧客満足度調査においては、2017年3月に発表された2016年度満足度調査で27位に下降するなどパークの価値が下がり続けています。今後、大規模な開発が予定されていますが、少なくともそれまでは苦しい状況が続きそうです。
入園者数推移
こちらがここ数年間のディズニーランド・シーの入園者数推移。2014年に過去最高記録を達成したものの、値上げなどの影響により2015年度は100万人以上も下回っています。2016年度は20万人弱の下げ。そして2017年度はさらに50万人下がる見通しです。
入園料金推移
こちらはワンデーパスポート(大人)の料金推移。値上げをしても入園者数が減らなかったことから、2014年から3年連続で大きな値上げに踏み切りましたが、2015年度は前年割れ。値上げの影響が入園者数にもあらわれ始めました。
2017年は値上げを実施せず、今後は当分値上げをしない可能性があります。もしまた値上げすることになったら深刻な影響が出る恐れもあります。
さて、2016年度以前の入園者数について詳しく振り返ってみましょう。
2010年度(2010年4月1日〜2011年3月31日)
2010年度の入園者数は
2,536万6,000人。2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で一時休園を余儀なくされ、営業日数は例年よりも20日間短い345日に。開園してから最大の危機が訪れました。
2011年度(2011年4月1日〜2012年3月31日)
2011年度の入園者数は
2,534万7,000人。ワンデーパスポート代は2006年9月から5,800円で固定されていましたが、東日本大震災などの影響もあって2011年4月に5,800円から6,200円へと値上げされました。
期初は震災で再開ができない状態で、結局2011年度の営業日はランドが352日、シーが339日と例年よりもかなり少ない日数となりました。とはいえ年間の入園者数に深刻な影響はありませんでした。
2012年度(2012年4月1日〜2013年3月31日)
2012年度の入園者数は
2,750万3,000人。当時過去最高の入園者数を記録。まだこの時はワンデーパスポート代が6,200円の時代でした。
2013年度(2013年4月1日〜2014年3月31日)
2013年度の入園者数は
3,129万8,000人。過去最高を記録した前年の入園者数から一気に400万人近く増え、3,000万人の壁を優に超えました。ディズニーランド30周年記念の影響が大きかったものと思われます。
入園者数が一気に増えたことで、パーク内は以前よりも混雑。人気が出る反面、混雑という最大の課題を突き付けられることになりました。
2014年度(2014年4月1日〜2015年3月31日)
2014年度の入園者数は
3,137万7,000人。2014年4月1日からワンデーパスポート代は前年から200円アップの6,400円となりましたが、入園者数は減るどころか、さらに過去最高記録を更新しました。
なんとなくですが、ここからオリエンタルランドの経営陣が味をしめたような気も。翌年の2015年4月1日には2年連続の値上げに踏み切りました。値上げ額は強気の500円。
2015年度(2015年4月1日〜2016年3月31日)
2015年度の入園者数は
3,019万1,000人。東日本大震災から3年連続で増え続けていた入園者数ですが、値上げの影響もあって前年から3.8%減となりました。かろうじて3,000万人のラインはキープしましたが、2016年4月1日には3年連続となる値上げを発表しました。
2016年度(2016年4月1日〜2017年3月31日)
2016年度の入園者数は
3,000万4,000人。前年と比較して18万7,000人の減少です。比率的には0.6%減。なんと3年連続の入園者減。値上げの影響が強く出ている可能性が考えられます。
2016年度は上半期の時点では
1,432万9,000人。前年同期と比較して0.3%下回る数字でした。下半期も同程度の0.3%下げ、年間で0.6%、18万7,000人もの減少です。シーが15周年記念であったにも関わらずの減少となり、厳しい状況がうかがえます。
まとめ
強気で値上げを続けてきたディズニーリゾートですが、顧客満足度の低下や入園者数頭打ちという現状の中、さらなる値上げは大きなリスクを伴います。
値段を上げて利益を得ることよりも、そもそものディズニーの思想でもあるゲスト目線での顧客満足度の向上を重視した経営に戻すことが急務。今後のディズニーリゾートの入園者数推移に注目です。
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