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荒野を走り抜ける鉱山列車のアトラクションといえば「
ビッグサンダー・マウンテン」。東京ディズニーランドの3大マウンテンの1つで、大人気のスリル系アトラクションですね。オープンからずっとその人気を維持し続けています。
ところで、「ビッグサンダー・マウンテン」の入り口には1台の
スチームトラクターが置いてありますが見たことありますか?待ち時間が書かれたボードのちょうど裏側にあるトラクターです。ディズニーランドはどのテーマランドへ行っても本物以上に迫力満点な建物や道具で溢れているので、このトラクターもあまり印象には残っていないかもしれませんね。
実はこのトラクター。ただのトラクターではなく、すごいトラクターなのです。一体、何がすごいのでしょうか。
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「ビッグサンダー・マウンテン」のオープン日
東京ディズニーランドで「ビッグサンダー・マウンテン」がオープンしたのは1987年7月4日。ランドのオープンから4年後のことでした。「西部開拓史」という1962年のアメリカ映画が元になっていて、まさに西部開拓の時代を彷彿とさせる雰囲気。
西部開拓時代は19世紀後半(1800年代後半)と言われていて、イメージとしては「トイ・ストーリー」のウッディのようなカウボーイがいた時代です。「ビッグサンダー・マウンテン」に来ればまるで100年前にタイムスリップしたかのよう。
スチームトラクターは本物!
via:
www.flickr.com
スチームトラクターは一言で言うと蒸気で走るトラクター。蒸気自動車は人工動力を使って動く人類初の乗り物とも言われています。「ビッグサンダー・マウンテン」のトラクターもまさにこのスチームトラクター。しかも作り物ではありません。
なんと「ビッグサンダー・マウンテン」のスチームトラクターは1898年製の本物で、実際に食料などを運搬する為に使われていました。しかもこのトラクターは世界で数台しか存在していない貴重なトラクター。100年以上も前に大活躍していたトラクターが東京ディズニーランドの「ビッグサンダー・マウンテン」の入口にあるとは、誰も想像もしませんよね。
100年以上前に使われていた本物のトラクターと聞くと、今までトラクターの前を素通りしていた人もきっと興味がわいてくるはず。本物以上に本物を追求するディズニーですが、中には本当に本物が使われていることもあります。
どうやって手に入れたの?
世界で数台しかない貴重なトラクター。そんなものをどうやってディズニーは手に入れたのでしょうか。
ある日、ディズニーはこのトラクターをカリフォルニア州アナハイムのディズニーランドに設置する為、持ち主と交渉をしたことがありましたが、この時は交渉に失敗しました。貴重なトラクターなので、そうそう譲ってくれるわけもないですよね。
月日は流れ、ディズニーはまだトラクターを諦めていませんでした。東京ディズニーランドで「ビッグサンダー・マウンテン」がオープンすることをキッカケに、再度持ち主にダメ元交渉。すると、なんとこの交渉は大成功。一体なぜ東京ディズニーランドの時は成功し、アナハイムのディズニーランドは失敗したのでしょう。
成功の鍵は持ち主の奥さんの一言。
「トラクターよりも旅行に行きたい」
世界に数台しかない歴史的なトラクターよりも目先の旅行のことで頭がいっぱい。気分屋なのでしょうか。何はともあれ、奥さんのおかげで本物のスチームトラクターをディズニーランドへ設置することができました。旅行行った後だったらまた断られていたかもしれません。
まとめ
一度は断られたスチームトラクター交渉。一般人の感覚でいえば「ただ飾りの為なんだから、似たようなスチームトラクターを作っちゃえばいいのに。」と思ってしまいますが、ディズニーは本物のスチームトラクターを手に入れることを諦めませんでした。
粘り強く交渉してまで本物を求めた結果、「ビッグサンダー・マウンテン」の入口には作り物ではない本物のトラクターが設置されました。本物かどうかなんて気にするゲストはほとんどいませんが、そこをこだわり抜くとはディズニーのこだわりには脱帽です。
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